この記事は、香水の使用期限の目安についてくわしく解説します。
香水の使用期限はどれくらいなんだろう?
古い香水は使えるのかな?
未開封の香水があるけど使えるのかな?
もしくは売れないかな?
結論を言うと、つぎのとおり。
- 未開封:3年以内
- 開封後:半年~1年以内
香水のボトルには、使用期限が書かれていないケースが多いです。
香水は薬機法において、化粧品に該当します。
薬機法では、化粧品(香水)の使用期限を記載しなくても良いことになっています(例外を除く)。
この記事を読めば、香水の使用期限はもちろん
- 香りが変化する理由
- 香りが劣化する理由
- 使わない香水のアレンジ方法
などについてもわかります。
香水をなるべく劣化させず長く使うためにも、ぜひこの記事に書かれていることを最後までお読みください。
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香水の使用期限は開封後で半年から1年程度が目安
一般的には、香水の使用期限の目安は”開封後で半年から1年以内”と言われています。
しかし、実際のところは、全ての香水に共通する使用期限というものは存在しません。
その香水に使用されている原料や、香水の保存環境によっても大きく変わるからです。
とは言え、基本的には早めに使い切ることをおすすめします。
使用できたとしても、香りが劣化している可能性があるからです。
香りの劣化について、柑橘系の代表である”レモン”の香りを例に解説します(興味がある人は下をタップして見て読んでください)。
柑橘系の香り(香水)は劣化しやすい?
例えば、柑橘系の香りは劣化しやすい(ヘタりやすい)です。
柑橘の中でもフレッシュで爽やかな香りがするレモンを例に説明します。
レモン系の香りは劣化しやすい(ヘタりやすい)ので、なるべく早めに使い切った方が良いです。
その理由は、レモンの香りの中でも重要なシトラール(Citral)という”におい成分“にあります。
シトラールとは、ゲラ二アール(Geranial)とネラール(Neral)という化合物の総称です。
下の構造式を見ればわかる通り、かなり似た構造を持ちます。
シトラールは、熱・酸素・光・紫外線などによって
- 4-メチルフェノール(4-Methylphenol、薬品臭)
- 4-メチルアセトフェノン(4-Methylacetophenone、アーモンド臭)
のようなオフフレーバー(異臭・不快臭)に変化します。
特に4-メチルフェノール(p-Cresolとも言う)は、ごく微量含まれるだけで”カビ臭さ”や”スースーする臭い”がします。
オフフレーバーのせいで、レモンの爽やかな香りが台無しになることも・・・。
レモンの香りを出すのにシトラールは重宝されるものの、劣化しやすいというデメリットがあります。
まさに”業界泣かせのにおい成分”なんです。
ここまで説明したように柑橘系の香りはヘタりやすいですが、ウッディ系・スウィート系の香りは思いのほか長持ちすることもあります。
そのため、一概に”香水すべてが劣化しやすい”と言うことはできません。
新品未開封の使用期限の目安は3年(*製造後3年であることに注意)
新品未開封であれば、使用期限の目安は製造後3年と言われています。
購入してから3年ではないことに注意しましょう!
とはいえ、「未開封かつ適切に管理されている香水」かつ「変化しにくい原料を使用している香水」であれば、3年で品質が落ちることはそれほど多くないでしょう。
そもそも、3年以内に性質が変化してしまうような香水なら、使用期限を記載しなければなりませんしね(薬機法にも定めがあります)。
ブランドで使用期限は変わるの?
「ブランドごとに使用期限が変わるのか」疑問に思う方もいるかもしれません。
結論、変わりません。
どんなブランドでも、基本的に使用期限の目安は「未開封で3年、開封後で半年から1年」です(メーカー指定が無い限り)。
香水の保管方法は?
香水の保管方法についても解説します。
基本的に、香水は腐ったりはしませんが、香りの変化が”ナマモノ”です。
次のような環境で保存しましょう。
- 冷暗所
- 湿度が高くない場所
- 直射日光や蛍光灯の光が当たらない場所
逆に次のいずれかに該当すると、香水の劣化が早まる可能性があります。
- 暑い場所(温度が高い)
- ジメジメした場所(湿度が高い)
- 直射日光があたる場所(光・紫外線が当たる)
メーカーはいくつかの例外を除き、使用期限を明示する義務がありません(後述)。
そのため、香水が使えるかどうかは、結局のところ自分の目や鼻に頼ることになります。
開封して1年を過ぎていても使える香水は、結構多いです。
それなのに1年経ったから自動的に捨ててしまうのも、少しもったいないですよね。
まずは、においをチェックして異臭がしないかどうか見てみましょう!
薬機法(旧・薬事法)では香水(化粧品)に使用期限・製造日の表示義務がない
ここまで香水の使用期限について説明しましたが、法的根拠についても解説します。
*少し難しい内容なので興味が無い方は読み飛ばしてもらっても構いません。
香水は、薬機法(旧・薬事法)では”化粧品”扱いです。
厚生省(現:厚生労働省)より告示された”薬事法第五十条第十号等の規定に基づき使用の期限を記載しなければならない医薬品等”には次のように記載されています。
薬事法(昭和三十五年法律第百四十五号)第五十条第十号、第五十九条第七号、第六十一条第五号及び第六十三条第四号の規定に基づき、使用の期限を記載しなければならない医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療用具として次のものを指定し、昭和五十五年九月三十日から適用する。
出典:昭和55年9月26日厚生省告示第166号より
ただし、製造又は輸入後適切な保存条件のもとで三年を超えて性状及び品質が安定な医薬品、医薬部外品及び化粧品並びに法第五十条第五号又は第六号の規定により有効期間又は有効期限が記載されている医薬品を除く
(中略)
化粧品
一 アスコルビン酸、そのエステル若しくはそれらの塩類又は酵素を含有する化粧品
二 前号に掲げるもののほか、製造又は輸入後適切な保存条件のもとで三年以内に性状及び品質が変化するおそれのある化粧品
大事な箇所を太字で表しました。
要するに「製造又は輸入後適切な保存条件のもとで三年以内に性状及び品質が変化するおそれの無い化粧品」については、使用期限や製造日の表示義務はないということです。
多くの香水は、”新品未開封”で適切な条件で保管されている場合、3年以内に劣化することはないので、使用期限が表示されていないんです。
もちろん、開封したらなるべく早めに使いきった方が良いことには変わりありません。
【カンタン】香りの劣化を見分ける方法
香水の劣化を見分ける方法を解説します。
通常は次のようにして見分けます。
- 香りの変化をみる
- 見た目(外観)の変化をみる
香りの変化については、明らかに初めて使った時と異なる”におい”がするかどうか確認しましょう。
エタノールなどの溶剤が気化(蒸発)することで、香りのバランスが少し崩れることはあります。
この場合、使用しても大きな問題はありません。
一方、”カビ臭い”・”酸っぱい”など、これまで感じなかった”臭い”がしたら使うべきではありません。
”カビ臭い”のは次のようなケースが考えられます。
- 香気成分や溶剤の化学反応により新たにカビ臭が発生
- 本当にカビが生えてしまい、カビによる代謝物としてカビ臭が発生
いずれにせよ、使わないで捨てましょう。
”酸っぱい”臭いは次のようなケースが考えられます。
- 香気成分の酸化(アルデヒドがカルボン酸に酸化されるなど)
- 雑菌やカビによる代謝物
この場合も捨てましょう。
見た目(外観)については、多少の変色であれば、香りに問題無い場合は使っても大丈夫なことがあります。
しかし、その場合も香水を皮膚に直接吹きかけることはせず、服の上のみにかけるようにした方が安全です。
(服にシミがつくリスクがあるので注意)
本来、香水は身体に直接かけるものですが、念には念を入れておきましょう。
なお、香水の正しいつけ方については「香水の正しいつけ方は?香水をつける量とタイミングも解説」でくわしく説明しているので参考にしてください。
どうしても身体にかけたい場合は、パッチテストを行い肌に異常が出ないかどうか確認した方が良いです。
また、ボトルの下に”何かしらの沈殿・オリ”が見られる場合は、まずボトルを振って混ぜてみましょう。
底に溜まったモヤモヤや塊が消えた場合は、長い時間をかけて香気成分が結晶化しただけなので大きな問題はありません。
結晶化は低温環境下でも生じやすいです。
寒い地方にお住まいなら特に注意した方が良いかもしれません。
しかし、モヤモヤが消えずにフワフワ漂い続けていたら・・・?
それはカビかもしれません・・・捨てましょう。
余った香水や期限切れの香水の使い道は?実はたくさんある!
香水って使い切れないことが多いですよね?
もう使う予定が無い、余った香水の使い道はないのでしょうか・・・?
実は、たくさん有効活用する方法があります。
詳しくは「香水の使い道19選!使わない香水の有効な使い方も解説」でくわしく説明しているので、お読みください。
もう使わない香水が”高値で”売れる?!
この香水、もう使う予定もないし売れたらいいのになぁ…
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くわしくは「【高価買取】もう使わない香水も売れる!香水を高く売るコツは?」で解説しています。
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この記事では、香水の使用期限について解説しました。
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